こんにちは、講師の小原です。
さて、絵画作品の特集第五弾は【展示作業の流れ】です。
個展でもグループ展でも、展示作業というものがなければ始まりません。
展示というイベントそのものを左右する作業なので気合が入ります。
展示の作業は、業者さんがやるのか、自分たちでやるのかの違いはありますが、流れは一緒です。
今回は業者さんの例です。
まず展示設営日の決められた時間に作品が届きます。
一箇所にまとめておいてもしかたが無いので、壁面にそってアバウトに
並べます。
並べ終わったらすべて箱からだし、額などに破損が無いか、展示作品が
すべて到着しているかを確認します。
展示会場全体のバランスや、作家の意図で作品の位置決めをします。
作家の一言一言がそのまま実行されるので、
配置はもちろんのこと、高さ、作品と作品の距離等、的確な指示出しが必要になります。
照明を設定します。
作品のどこに当てるか、作品が無い空間でも効果的に空間を魅せるために
どうあてるかなど、照明は作品の印象を相当左右します。
同じタイミングでキャプションも取り付けます。
作品への照明設定が済んだあとは、会場全体の照明の明暗を調整します。
画像は会場の照明を暗めに落として、作品へのスポットを強調したパターン
です。
最終的にムーディーというよりは、明るいイメージの会場にしたいと思った
ので、会場の照明も明るく設定しました。
最後に入り口に、中でどのような展示が開催されているかを告知する
看板を出して完成です。