こんにちは、講師の小原です。
さて、絵画作品の特集第三弾は【絵画作品の直接注文とその他の違い】についてです。
まず率直に、作家に入る画料が違います。
画料とは、報酬のことです。
しかしどちらが得で、どちらが損とか、そういう話ではありません。
まず、作家への直接注文の場合、もちろん発注者とのやり取り、額の準備、
送付の際の梱包、住所記入、宅配の手配、すべて作家がやらねばなりません。
無事に届いたかどうかの確認もさることながら、
同時に複数のあて先へ似たようなサイズの作品を送るときなどは、ミスが無いか気が気ではありません。
しかし、報酬は100パーセント作家に入ります。
画商を通した販売の場合。(これは百貨店で売れた場合や、画商の顧客からの注文すべて含みます)
取り扱い先の画商にもよりますが、作家取り分、画商取り分、百貨店取り分と、
作品の税込み合計額を分割することとなります。
作家取り分というのは固定で(詳しいパーセントは伏せますが)間にからむ
画商が増えれば増えるほど、作家以外の取り分を分けることとなります。
しかし、作品さえ完成していれば、
額の選択(作家がこれにして欲しいというものがあればそれになります)から額装、展示の企画、
DMデザイン、DM発注、DM制作、広報(雑誌掲載や顧客への直接持ち込み)、展示作業、
売れた際の顧客とのやり取りから発送まですべて、画商がやってくれます。
作家は、制作、校正チェック、展示会場に行くことが主な仕事となります。
※画商の仕事としてはその他、個人ではなかなか難しい企業からの依頼
(例:企業の広報扇子やカレンダー、ホテルの内装用絵画の依頼等)を取り持ってくれます。