素敵な作品の紹介 - 本の多面性 スー・ブラックウェル –

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こんにちは! 講師の天満屋です。
OCHABIでは週末にまたがってイベントが開催されることが多いため、
イベント明けの月曜日がお休みになることがあります。
月曜日といえば平日です。世間様は忙しそう。私はオフ。
こんなときにオススメなのが、展示会巡りです。
というのも、休日って基本的に人気の展示会は混んでるんですよ。
ゆっくり見るなら断然平日の方が空いてます。

先日もそんな調子でいくつかの展示を見てきたのですが、
個人的に心うたれたのが、
銀座のポーラミュージアムアネックスで開催中の、
イギリスのアーティスト スー・ブラックウェルによる「Dwelling -すみか-」展です。

まあまずはこの画像を見てください。
https://goo.gl/MqqqOE
もうこれだけで、本好きの心を鷲掴みにする力がありますよね。
本を素材とした彫刻作品で有名な方なのですが、
本国イギリスでは何度も個展が開かれ、企業CMに起用されるなど
非常に人気の高いアーティストのようです。

制作方法も丁寧そのもの。
彼女は日常的に古い本を収集しているそう。
内容をよく読み、それに合わせて全体のデザインの構想を練る。
あとは細かい設計方法を吟味しつつ、医療用のメスなどでページを丹念に彫刻していく…
一つの作品を仕上げるのに2~3ヶ月かかるとのことです。

天満屋個人としては、こんなに根気の必要な作業ができるタチではないので、
それだけでもため息ものですが、なんといっても作品の醸し出す叙情性がたまりません。
どうしてこんなに見入ってしまうのか不思議です。

受け手と作品と対面している時間は静寂そのものなのですが、
彼女の作品はの中で本は、文字メディアであり、彫刻の素材としての紙であり、
進行中のストーリーのワンシーンであり、閉じ込められた写真のようでもあり、
語り部の台本のようでもある。
作品そのものは静止しているのに、映像のようでもある。
彼女の表現方法、その手法は、本というものの持つ多様な側面を、
同時にそこに提示しているのではないかしら。
ただストーリーを左から右に記載するためのメディアとしての本ではなく、
本の本質に深く切り込んでいる。それが作品を通して受け手の心の奥底に響くからこそ
多くのファンがいるんじゃないかな。などなど考えてみました。

「本が好き」という学生のみんな、ぜひ見に行って欲しい展示です。
しかし会期が 6/14(日)まで! 紹介が遅くなってごめんね。
急いで銀座へ行きましょう。

詳細は下記サイトで
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/

※写真撮影やSNSなどへの紹介は、きちんと許可をとりましょう!

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