前回の記事では、「そもそもなぜ進路を相談するのか」を皮切りに
「不安」について少し触れました。
2回目の今日は「ポートフォリオが作れない!」という相談について
少し掘り下げてみたいと思います。
その前にご存知ない方のために、まずポートフォリオについて簡単に説明しておきます。
ポートフォリオは平たい言い方をすれば作品集のことです。
美術系、クリエイティブ系の進路決定活動において、ポートフォリオは非常に重要なものです。
バインダーを活用して作る事も多いですが、ミニポートフォリオを配布用に作成したり、
Webポートフォリオを公開したり、と媒体は様々です。
さて、「ポートフォリオが作れない!」という悩みに関して、
多い質問とそれに対する私の回答は以下二つです。
【問い】
Q1.うまいポートフォリオって何ですか?
Q2.どんな会社が良い会社なんですか?
【答え】
A1.あなたという人が魅力的に相手に伝わるポートフォリオが良いポートフォリオです。
A2.あなたが幸せに仕事ができると思える会社が良い会社です。
ここで私は一つ気になる事があります。
もう一度【問い】を見てみてください。
二つとも主語がありません。
どうやらこの二つの質問が出て来る背景には、
1 – 自分という人間の傾向や特徴を知らない
2 – 自分がどんなことに喜びを見いだすのか知らない
という現状があるんじゃないかなと気づきました。
自分の進路のことなのに、自分の事を知らないなんて意外でしょうか?
でも私は、自分自身の事だからこそ冷静に捉えることが難しいんだと思います。
うまくポートフォリオを作ろう!良い会社を選びたい!という気持ちはよくわかります。
でも、自分は何をもって「うまい」とするのか。何をもって「良い」とするのか。
そこをしっかり知っておくのが先じゃないかなと思います。
この話は美術系の学生に限った事ではないです。
進学先を選ぶ時、就職先を選ぶ時、恋愛や家族の問題に直面している時であっても、
選択に迷っている時は自分自身の意志を置き去りにしている時です。
そうかもしれないな~、と思った人はぜひ、
そもそも自分はどんな状況になるのがハッピーなのか、
何のためにがんばろうとしているのか、一度整理してみましょう。
その上であらためて青木さんが以前書いた記事<ポートフォリオ 3つのポイント>
を参考にしてみてください。
さて、次回は自分を知るためにどんなことを考えたら良いのか
少し触れて行きたいと思います。
現在進行形で進路に悩んでいる人はぜひ読んでみてください。
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