高松次郎ミステリーズ

講師の佐々木です。
今、竹橋の国立近代術館で戦後日本を代表するアーティスト高松次郎の回顧展が行なわれています。高松次郎は最近死去した現代美術家にして芥川賞作家 「老人力」などのヒットを飛ばした赤瀬川原平と、やはり現代美術家で元芸大教授の中西夏之ら3人が中心になって行なったハイレッドセンター(3人の頭文字を組み合わせたネーミング)などでもはや戦後日本の現代美術史となっているアーティストです。高松次郎は芸大卒業後プロダクトデザイナーとして就職し昼はデザイナー、夜と土日祭日にアーティストをやっていたこともユニークなスタンスと言えます。戦後の無名現代美術家の牙城、「読売アンデパンダン展」に出展した初期の作品からアートのオリンピック、ベネチアビエンナーレに日本の代表として出展した作品、そして晩年の絵画シリーズまで高松ワールドを堪能出来ます。
戦後の現代美術史を検証したい人は必見。カタログも可愛い。高松の代表作影シリーズを自らが体験出来るコーナーなどもある。写真はiPhoneを片手に影シリーズのモチーフとなった筆者。2015.3.1(日)まで。専門学生、大学生は¥500、高校生以下は何と無料です!見ない手はないよね。