【学生記事】夏期講習/大型石膏デッサン

こんにちは。デザイン・アート科3年の広瀬です。
今回は夏休みに行われる夏期講習のうちの、大型石膏デッサンについてです。
取り組んでみて難しかった点、楽しかった点などをお伝えします。

大型石膏は胸像ではなく全身像の石膏です。
その名の通りとても大きく、ギャラリーに何体も並ぶ光景は、どこか別の世界に来てしまったのかと思うほどです。
私の取り組んだ聖ジョルジョ像も、2mを優に超える高さで迫力があります。

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取り組み始めてすぐに、その像の大きさが難しいポイントだと感じました。
像の全身を見るための視線移動に慣れておらず、
目線を動かそうとすると頭まで一緒に動いてしまい、形のバランスが取れないのです。
そこで、グリッド線の入った紙と写真でおおよそのバランスを取り、像と見比べながら描き進めていきます。

形が取れ始めると、一気に描くのが楽しくなります。
像を選んだとき、ここを描きたいと思ったポイントを十全に描くには、時間がいくらあっても足りないと感じました。
像に大切な全体の明暗を意識しつつ、細部を描き込みます。

全体をバランスよく描き込んでいきましたが、失敗を恐れ、顔周りだけは後回しにしてしまいました。
脚でも胴でも石膏でできていることに違いはありませんが、顔だというだけで意識してしまうのはなぜでしょうか?
そして、描き終えたものと現物を見比べるとどうもニュアンスが違います。
自分の脳は普段、「かなり都合よく」ものを見ているのだとわかり、未熟さに歯痒くなりました。

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描き終わった感想としては、正確に形を取れないもどかしさは常にありましたが、
もっとよく描けるようになりたい、この魅力を伝えるには足りない、とどんどん意欲が湧きとても楽しかったです。
認識しているものを、紙や、その他の媒体へ再構成することはデザインには欠かせない重要な工程だと思います。
再構成の精度を上げるために、大型石膏デッサンで見方を改めるのは面白かったです。

大型石膏は迫力満点で描く甲斐があります。機会があればぜひ取り組んでみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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