

「イラストを描くのが好き」
そう思ったとき、多くの高校生が思い浮かべる進路はひとつです。「じゃあ、イラストレーターになろう」。
もちろん、それは自然な発想です。 ですが、「イラストレーターになる」だけが、絵を描く力の活かし方ではありません。あなたの「好き」は、思っているよりもずっと広い進路につながっています。
この記事では、東京・御茶ノ水にある御茶の水美術専門学校の独自授業「ロジカルデッサン」を通じて、絵を描くことが好きなあなたへもうひとつの進路の選択肢をご紹介します。
一口に「イラストレーター」といっても、活躍するフィールドはさまざまです。
ゲームやアニメ、企業のマスコットキャラクターなど、世界観やブランドイメージを一枚の絵に落とし込む仕事です。可愛さやかっこよさだけでなく、「誰に、何を伝えるためのキャラクターか」を設計する力が求められます。
商品パッケージや広告ビジュアルに使われるイラストです。手に取ってもらう、目に留めてもらうための表現力に加え、商品のコンセプトやターゲットを理解したうえで描く、マーケティング視点が欠かせません。
書籍の装画や挿絵、Webサイトやアプリのビジュアル、ゲームの世界観づくりなど、活躍のフィールドは多岐にわたります。それぞれ求められる力は異なりますが、共通しているのは、物語やブランド、ユーザー体験といった「文脈」を汲み取ったうえで絵を描く力です。
このように、イラストレーターの仕事は「絵を描くこと」だけでは完結しません。どの現場でも共通しているのは、クライアントや企業が抱える課題を理解し、その課題を解決する手段としてイラストを提案する、という視点です。

ビジネスの現場で重宝されるのは、「美しい絵」だけではありません。会議中に出たアイデアをその場でさっと絵にして、チームの認識をそろえる。企画書の文章だけでは伝わらないイメージを、一枚のラフスケッチで共有する。そうした「伝わる絵」「アイデアをカタチにする絵」を素早く描けるスキル=視覚コミュニケーション(ビジュアル・コミュニケーション )は、イラストレーターに限らず、あらゆるクリエイターやビジネスパーソンにとって強力な武器になります。
御茶の水美術専門学校が独自に教えている「ロジカルデッサン™」は、まさにこのビジュアルコミュニケーション力を養う授業です。たとえば、新商品のアイデアをチームで検討する場面。言葉だけで説明していると、メンバーごとに思い描くイメージがバラバラになってしまうことがあります。そこでロジカルデッサンのスキルを使い、その場でラフな絵を描いて共有すると、議論が一気に具体的になり、次のアクションが見えてきます。

ロジカルデッサンは、美しい絵、巧い絵を描くための授業ではありません。目的は、「伝わる絵」「アイデアをカタチにする絵」を素早く描くスキルを身につけることです。
本校では、ロジカルデッサンを単なる作画技術としてではなく、ディスカッションを活発にするための「コミュニティツール」として位置づけています。チームでアイデアを出し合うとき、言葉だけでは伝わりにくいイメージや構造を、その場で絵に起こす。それによって議論がスムーズに進み、チームの認識のズレを防ぐことができます。
これは、マーケティングや企画の現場で特に力を発揮する考え方です。クライアントの課題を整理するとき、商品のコンセプトをチームで共有するとき、絵で思考を可視化できる人材は、ビジネスの意思決定を前に進める存在になります。
そしてここに、進路を考えるうえで大切な視点があります。イラストレーターとして表現のプロを目指すにしろ、企画職やマーケティング職で絵の力を武器にするにしろ、「絵がうまい」というだけで仕事になるわけではない、ということです。ビジネスやマーケティングの視点を併せ持ってはじめて、「好きなことを仕事にする」道は現実的に拓けていきます。東京には数多くのイラスト系専門学校がありますが、この視点をカリキュラムの軸に据えている学校は、決して多くありません。

ロジカルデッサンで培った「絵で考えを可視化する力」は、本校の授業全体の土台になっています。
それを象徴するのが、本校独自のメソッド「デザインアート思考®」です。「課題を見つけ、調べ、考え、形にして提案する」というプロの仕事の流れを体系立てて学ぶ中で、ロジカルデッサンはアイデアを「伝わる絵」として可視化するための道具として使われています。


授業は座学中心ではなく、ビジネスの実課題にチームで取り組む「プロジェクトベースドラーニング(PBL)」形式で行われます。その多くが、実在する企業・団体のリアルな課題を扱う産官学連携授業です。学生はチームでディスカッションを重ねながら、ロジカルデッサンでアイデアを素早く可視化し、マーケティングの視点で課題の本質を見極め、企画をカタチにしていきます。

*PBLとは:学生が社会に実在する課題を発見し、それを解決するための企画=プロジェクトを考え、クラスメイトと協働しながら取り組んでいく学習法。授業を通じて、仕事で使える力が着実に身についていきます。
年4回の成果発表会では、企業や特別審査員から「どうすればもっと伝わるか」まで踏み込んだフィードバックを受けられる環境も整っています。どれほど優れたアイデアも、伝わらなければ価値になりません。ここでのプレゼンテーション経験が、伝える力を確実に育てていきます。

イラストの技術だけでなく、グラフィックデザインや映像、Webなど幅広い分野を横断して学べるため、在学中に自分が「表現のプロ」を目指すのか、「絵を武器にするビジネスパーソン」を目指すのか、じっくり見極めながら進路を定めていくことができます。たとえば、キャラクターデザインや広告イラストの現場でクライアントに直接向き合う経験を積んでいく学生もいれば、企画やプレゼンテーションの授業を通じて、絵を武器にした提案力を磨いていく学生もいます。目指す方向は違っても、共通して求められるのは、感覚だけに頼らず、ビジネスの視点で自分の表現を語れる力です。
東京は、広告・出版・ゲーム・Web・メーカーなど、絵の力を求める企業や現場が全国でもっとも集積しているエリアのひとつです。イラストレーターとして専門性を極めたい人にとっても、絵のスキルをビジネスの武器にしたい人にとっても、東京という土地で在学中から実在の企業と関わりながら学べることは、大きなアドバンテージになります。
本校の産官学連携授業では、実際に東京の企業が抱える課題に対して、学生がチームでプロジェクトに取り組みます。ロジカルデッサンで培った「絵で考えを可視化する力」を武器に、クリエイターとしてもビジネスパーソンとしても通用する経験を、卒業前から積み重ねていけるのです。
「絵がうまいかどうか」は、進路を決めるうえで大きな不安の種になりがちです。ですが、ロジカルデッサンが教えているのは、絵の巧さではなく、考えをカタチにする力です。デッサンの経験がゼロの状態からでも、この力は身につけていけます。
だからこそ、御茶の水美術専門学校を卒業した学生たちの進路は、イラストレーターだけにとどまりません。キャラクターデザイナー、広告クリエイター、企画職、マーケター、プランナーなど、絵を描く力を軸にしながら、多様なキャリアへと広がっています。「絵は好きだけど、イラストレーター一本に絞りきれない」という高校生にとっても、進路の選択肢は思っている以上に広いのです。
「イラストを描くのが好き」という気持ちの先に、どんな進路があるのか。言葉で読むだけでは分からない感覚は、実際に授業を体験してみるのが一番です。
御茶の水美術専門学校では、オープンキャンパスや学校説明会、体験授業を随時開催しています。ロジカルデッサンとデザインアート思考®の一部を体験できるプログラムや、在校生・卒業生の生の声を聞ける機会もあります。
👉 体験授業に参加する
実際にロジカルデッサンを体験し、絵で考えを伝える感覚を確かめてみましょう。
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