ユーモアデザインアワード

~学生記者レポート~

今回はユーモアデザインアワードについてお話しします。
毎年行われているこのアワードでは、ユーモアをテーマにした商品あるいはサービスを個人で考え、提案します。個人で考えると言っても例年なら授業の中でグループを作り、アイデアを出し合って考えていくのですが、今回は7月のチームワークでの制作を活かして個人で実践する機会となり、ほとんど自力での制作でした。時間もあまり長くない中でしたがクオリティの高い企画がとても多かったです。

2年生は40代管理職の方がターゲットだったのですが、今回私は匂いフェチのための変わった匂いの香水ブランドを提案しました。この企画を提案した理由としては、過去に自分の趣味を他人に否定されたことがあり、とても傷ついた経験から、人は好きなものを自由に選ぶ権利があり、それは否定されるべきものではないと考えたからです。私は自分の経験などから企画を考えることが多く、そうすると自分のための企画が出来上がるので愛着が強くなります。

何度かアワードで失敗をしてから気づいたことですが、やはり自分が好きだと思えて楽しめる企画を作ることが良い企画につながると私は思います。

平岡 和 (3)

 もう一ついつもこだわっている点として、企画名があります。
今回の企画が『NOA THE MIST』という名前なのですが、これは野アザミという花からきていて、花言葉が『私をもっと知って』。自分の好みや趣味、フェチなどを否定されると自分に自信が持てなくなったりしませんか?
ですが、『好き』という気持ちは否定されるべきものではなく、知ってもらい、理解されるべきものだと私は考え、「私の『好き』をもっと知って」というコンセプトを設定しました。さらに、『NOA』という名前はハワイ語で自由を意味し、ひとは好きなものを自由に選ぶ権利があるのだという想いを込めてこの企画名を考えました。

平岡 和 (6)

 このように企画の中身と同じくらい企画名も深く考えるように心がけています。そうすることで聞き手に企画への強い思いを伝えることができます。そして、今回の特別審査員の方にこのことを伝えると、「自分も変わった匂いが好きだから気持ちがわかるし、素敵だと思う」と褒めていただき、なんと特別審査員賞をいただくことができました。

このように、企画を作る際には自分の気持ちに正直になって、自分が好きになれるような企画を作ることが大切だと感じます。