成果報告書「スマホでキャリア・アップ『新規事業開発型デザイン・アート思考』社会人学び直しプログラム開発実証」
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17【情報とは何か?】・情報とは何か? 21世紀において、この質問ほど重要な質問はありません。ディープラーニング型のA.I.(人工知能)は、人間が思考論理を規定しデザインする方法から、A.I.自身が吸い上げた大量のデータを基に、自律的に思考回路を構築する技術的方法論にチェンジしました。その意味でこのA.I.は人間の「脳構造」に近いデザインとなりました。・例えば人間が「猫」を論理規定していた時代のA.I.は、「猫」を子犬やキツネと区別することができずに誤作動を繰り返していました。この技術的な問題点を突破したのが、グーグルのディープラーニング型A.I.です。・ディープラーニング型A.I.による「猫」の認識法は、ネット上にある「大量の猫画像データ」を吸い上げることで、データ自身が考えて「猫を認識する回路」を構築し、100%猫を見分けることを可能にしたということです。・このA.I.の成功は、視覚情報を代表とする五感情報で、人間の思考が生まれたことを証明したことになります。この人工知能の課題は「人工」よりも「知能」に研究力点が移っているとも言われています。・人間は元々優れた情報受信装置と言えます。その五感センサーを通してストックした情報によって思考が生まれ、その思考によって様々な行動実験と修正を積み重ねて、外世界をよりリアルに捉える進化を果たしてきました。・この「外環境と情報と行動」という相関関係の運動によって思考を高めてきました。視覚情報が広がり情報領域の深くて広いインプットが可能になると、高い思考が実現できるということになります。・そのカギとなるのが、視覚情報を鍛える「絵を描くトレーニング」です。

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