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人・モノ・コトの裏には情報領域が広がっている自分が現実をよく観ていないことに気づくと、人の解釈である「加工情報」を、どのように「世界からのダイレクト情報」に読み替えるかという「情報の読解力」が重要になってきます。「加工情報」には流行がありますから、そうした思い込みから抜け出す必要があります。そのために重要なのは「物事のルーツに遡って思考する習慣」と、白黒の結論を急がない思考リズムが大切です。賛成と反対といった2元論に限定させるのではなく、新たに「分からない第三のポケット」を自分の中に持つことです。分からないことの正解をすぐ求めず「分からないことを考え続ける習慣」を持つということです。これが世界をより理解するための正しいスタンスではないでしょうか。人・モノ・コトの裏側にはそれが誕生して自分の身の回りにやってくるまでの多くの物語や考え方が隠れています。これを情報領域と名付けました。

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