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現在の文明パラダイムは情報量の競争知識とは言葉や考え方を知っている量だと置き換えられます。進化した文明を持つ私たちは、乳児の頃は、外の周囲世界から与えられるものを享受するだけでした。やがて「自分を取り巻く環境からダイレクト情報を蓄積」していきます。外界をブリコラージュ(身体的に経験したことを思考し、それを行動修正)しながら、言語というコミュニケーションにたどり着きます。やがて成長して教育システムに入学すると、コミュニケーションの中心である「言葉=概念」を次に覚えます。学んだ言葉や概念で、より多様で便利なコミュニケーションを操ることができることを学びます。私たちは、「小川と川と河と大河という文字」を学びますが、実際に大河がどれほどのエネルギー量を持ち、小川と違うのかとか、私たちの生活にどれほどの影響力を持つのかは学びません。ただ言葉だけが増えていくわけです。

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