ocyabibook
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部屋の中にある机に置かれたコップを描く(3)そこにあるモノ・コトは非常に強い存在情報なので永遠に変わらないという錯覚が生まれやすくなります。本来、外の世界は五感を通じた情報としてインプットされ、人の脳内で再生されたバーチャルな世界なので、当然様々な「錯覚」が生まれる可能性に満ちています。その錯覚を逃れる方法の一つとして、そのモノ・コトが「どのような時間の流れの中で今の形になってそこに在るのか」の文脈を考えることが重要です。ひとつのモノ・コトの奥には無限に広がる情報領域があります。
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