学校長挨拶

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『描ける』ことは、『ち・か・ら』
御茶の水美術専門学校 学校長 服部浩美

いま時代は、大きな転換点にあると誰もが感じています。

西欧文化が生み出してきた科学技術の粋を極める原子力発電の安全神話が崩れ、ギリシャを始めとするヨーロッパ諸国の債務危機は、資本主義市場経済システムによる行き詰まりを露呈し、また、イスラム諸国の民主化や、アフリカを始めとする様々な地域での資源争奪戦など、世界中のあらゆるところで食糧やエネルギー確保をめぐり、生き残るために地球が騒然としていると言っても過言ではありません。

それは、いままでの時代を動かしてきた西欧的価値観に基づく経済統合に向けた「経済価値中心文化のグローバル化」が生み出す矛盾の相克と創造が、長い歴史のうねりの中で大きく問われていることに起因します。

例えば、「精神と肉体」、「神と人」、「自然とモノ」、を分離し対立概念としてとらえる西欧的考え方に対し、 「精神と肉体は一体」、「神はすべての自然界に宿り」、「モノには精神性」がある、と捉えてきた東洋的考え方があります。

アニメやキャラクターはモノに生命や魂を与えていくというアニミズム思考が反映されており、それが無機質化した価値に覆われた世界の人たちをひきつけているのです。
「対立的概念で分析」してきた見方に対し、「包含的にとらえ統合」する見方が、次の時代を 創る上で重要な観点になってきていると言えます。

そのことはモノの意味や、人と人との関係、組織や社会、そして国の在り方などすべてにわたり、そのビジョンを描くうえで重大な視点を内包しています。

科学技術がここまで発達してきて、あらゆることが分析的に解明されてきましたが、これからの時代は、新たな世界づくりのために、人間の意識や思考そして感性にかかわる最後の領域として、「アートが重要な位置」を占めていくことは明らかです。

「絵が描けて」、「本質を読み解く」ことができるようになれば、確実にあなたの未来が切り開かれ、「新たな世界を描く」ことができます。

OCHABIは「クリエイティブの基本の基本」を大事にし、「ビジュアルコミュニケーター」の卵を輩出し続けます。

世界を変えたい人、世界を創造していく人と共に、OCHABIは進みます。